災害時、オール電化は大丈夫か
大型台風が上陸したり、地震が起きたりと日本は自然災害による被害が深刻です。災害で一番困るのが、停電・断水などのライフラインの断絶。電気だけのオール電化住宅は災害時、どのような状態になるのでしょうか。
電気はライフラインの普及が早い?
災害時に一番被害を受けやすいのは電気です。
北海道胆振東部地震では、全道ほとんどの地域で停電となりました。ただし、地震や台風などの災害発生時、停電以外にもガス管破裂やガス漏れ、断水が起こりやすくなります。
一般的に電気の普及はライフラインの中で最も早いと言われています。今回の北海道の大規模な停電でも1日、遅くても数日で普及したところが多く、震源地に近い地域以外は約1週間で完全普及しました。
プロパンガスや灯油の場合も電気が普及すればすぐに使うことが可能なので、条件はオール電化と同じだと言えるでしょう。
タンク内の水が使えるのも大きい
災害時は断水してしまうことがありますが、オール電化ならエコキュートや電気温水器に水が常に溜まっています。通常400リットル前後ぐらい溜まっているので、大事に使えば、数日は持つでしょう。
実際に電気、水道が止まっても2日くらいはシャワーでお湯が使えたお宅もあるようです。断水がもし続いた時、水が確保できるのは心強いのではないでしょうか。
オール電化の落し穴とは?
災害に強いオール電化ですが、デメリットも当然あります。電気が普及するまでは、IHも電子レンジも使えないので、調理ができません。また、固定電話が通じなく、スマホの充電ができないのが不便。
電気温水器も溜まっている分を使い切ってしまえば、お湯が出なくなってしまいます。災害に備えるにはカセットコンロや携帯充電器を備える、計画的にお湯を使うなど、日頃からの配慮が必要です。
災害はいつ起こるか分からないので、日頃から防災の意識を持ちましょう。
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