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地盤の液状化について

2021.08.30 (月)

地盤の液状化は、地震が発生した際に地盤が液体状になる現象のことで、「液状化現象」ともよばれています。
液状化は、1964年に起きた新潟地震において、集合住宅の倒壊や新設された橋の崩落などの被害が続出したことから注目されるようになり、近年では2011年3月に起きた東日本大震災においても各地で液状化現象が発生し、多くの損害が報告されています。
今回は、地盤の液状化についてくわしくご紹介します。

■地盤の液状化のメカニズム
地盤は、平常時では砂の粒子同士が結びつきお互い支え合っていますが、地震で繰り返される振動によって、地中の地下水の圧力が高くなると砂の粒子同士の結びつきが離れてしまい、結果として地下水に浮いたような状態になります。こうした「一時的に液体のようになってしまう現象」を液状化といいます。
液状化は、一般的には同じ成分・大きさの砂からなる土が地下水で満たされている場合に発生しやすいといわれています。
ひとたび液状化が起こると、水よりも比重が重い建物が沈んだり、一方向に傾いたりしてしまうといった現象が起こってしまうため、早急な対策が必要となります。

<液状化の三大要素>
1.同じ成分・大きさの砂からなる地盤(少なくとも地下 2~3mの浅い位置に砂層が存在)
2.地中に砂が溜まっていて、締め固まっていない地盤(=N値が低い)
3.砂の層が地下水によって満たされている

一方、液状化は上記の三大要素から外れる粘性土地盤や砂礫地盤、地下水位が低い、標高の高い砂丘地や硬い地層のところでは発生しないとされています。

■液状化しやすい地形の種類
一般的に液状化しやすい地形としては、湾岸、三角州、河口、沼、旧河道、河川沿い、扇状地、自然堤防などがあげられます。また、埋立地、沼・湿地・水田・谷地形の盛土地、道路・鉄道・堤防などの砂による盛土地などもあげられます。
日本は海に囲まれた国のため、東日本大震災のときのように臨海部が液状化しやすいのではと思われがちですが、実際は内陸部でも起こっているので注意が必要です。

■液状化の問題点
建物を支えていた砂地盤が液状化によって支える力を失ってしまうと、地下の砂が地表に噴き出る「噴射現象」が見られ、地下には隙間が発生します。これによって建物が片方に沈む不同沈下が起こります。
不同沈下が生じた住宅では、ほんのわずかな傾斜でも平衡感覚がおかしくなり体調不良の原因となるほか、物が転がる、窓が開かなくなるなど住宅の不具合も生じるため、そのままでは住み続けることが難しくなります。

■もし自宅が危険ゾーンに入っていたら?
自分の自宅の土地(もしくは、今後建築予定の土地周辺)が液状化しやすいかを知りたいと思ったとき、目安となるデータがあります。
内閣府が公表している「液状化マップ」を見ると、地形条件と公表された近隣のボーリング資料を元に、色別で液状化しやすい性質を持っているかどうかを知ることができるので、自分の住む地域を確認することが可能です。
ただし、マップにアカやピンクのゾーンに入っていたとしても、必ず液状化するというわけではありません。どうしても不安な場合は、地盤調査の専門業者に相談することをおすすめします。

■液状化のご相談・対策はお早めに
家は一生の財産であり、家族が安心して永く住み続けるためには、安心・安全な家づくりが重要です。また、万が一家の異変に気づいたら、初期段階で早急に対策をとっていくことが被害を最小限度に食い止める有効な手段でもあります。
いずれにせよ、液状化を防ぐ一番の有効策は、家を建てる前にあらかじめ実施することが先決です。家が建った後で実施しようとすると、適用できる工法も限られ、費用も多く発生する事態もあります。また液状化の被害が生じた後に復旧しようとする場合も同様です。
リガーレでは、今まで液状化に関する調査の依頼や対策のご相談を多数承ってきております。お気軽にご相談ください。

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