不同沈下修正工事の地盤陥没充填工法について
2023.11.13 (月)
前回に引き続き、不同沈下修正工事の工法を紹介します。鋼管杭圧入工法と同様、住宅の不同沈下修正工事でよく採用される地盤陥没充填工法。地盤にセメントミルクを圧入するのが大きな特徴です。
地盤陥没充填工法とは
地盤調査と現地調査に基づき、空隙部に対して専用のポンプを使い、セメントミルクを圧入する工法です。
施工の流れと特徴
施工の流れを簡単に紹介します。
・ロッドを用いて、軟弱地盤に50cm程度の孔を穿孔し、注入孔を作成する。
・セメント系固形材、水をミキサーで攪拌し、セメントミルクを作成。
・セメントミルクを専用ポンプによって圧入し、地下の地盤層への注入を行う。
・この時、作成したセメントミルクはホッパーに投入、ホッパーに接続されたポンプによって注入を行う。
・各孔のセメントミルク溜りに吸収が確認されない場合は再度、中間を設置して充填する。
・セメントミルク流出部の埋め戻しと周囲の清掃を行い完了。
地盤陥没充填工法は低騒音、低振動での施工が可能なので、居住しながらでも工事を行えます。また、根固めにより、鋼管杭圧入工法に比べて強度が高いのも特徴のひとつです。
地盤陥没充填工法はさまざまな会社で採用していますが、業者によって工事の特徴があるので、事前に相談して検討してみることをおすすめします。
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