LP-LiC工法の4つのメリット①
2023.08.10 (木)
丸太打設液状化対策&カーボンストック(LP-LiC)。豊かな自然と共存するための、液状化対策として最も注目されている工法です。今回から2回に渡り、LP-LiCの4つのメリットを紹介します。
木材利用の活性化
地球温暖化は年々、深刻化しています。対して、日本の森林資源は極めて豊富なため、土木分野における木材の幅広い利用拡大が期待されています。
LP-LiC工法はかって使われていた木杭が、地下水の浅い地盤において今も機能を果たしていることに着目。液状化対策技術として確立し、木材利用の需要拡大に繋げることを目的としています。
具体的な工法として、間伐材などの丸太を地中に打設し、緩い砂地盤を密実して液状化対策を行います。地震減災を行いながら、炭素貯蔵による二酸化炭素削減を実現させることに成功しました。
使用する丸太は間伐材を利用するため、地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」への取り組みに対応し、林業再生、地域林業活性化にも貢献するものです。
地球温暖化の緩和
丸太が腐朽しない地下水位以下では、地中に炭素を半永久的に貯蔵可能です。また、自然素材の丸太を使用することで、セメントや鉄などを製造する時に発生するエネルギーを減少させ、CO2の排出量を削減します。
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