鋼管杭とは 特徴と製造方法
2023.07.29 (土)
前回より「鋼管杭を利用した地中熱によるエネルギー対策」についてご紹介していますが、工事に使う鋼管杭とはどのようなものでしょうか。今回は特徴や製造方法についてまとめてみました。
鋼管杭の特徴
地中に打ち込む鋼製の杭のことを鋼管杭(こうかんくい)といいます。円形の鋼管を用いた杭を指し、単に「鋼管」という場合は鋼材でできた円形の管のことです。材質はSTK材、またはSKK材でできています。
一般的な特徴として
・耐力が大きく、変形が小さい
・小型重機で打設可能なため、狭い敷地でも採用できる
・杭径自体は細いが、先端羽根を大きくすることで支持力を高められる
・先端羽根が引抜き力に抵抗する
などが挙げられます。これらの特徴によって、工期の短縮、工事費の削減が可能です。
施工方法について
鋼管杭の施工方法は幾つかの種類に分けられます。
・打撃工法
・埋め込み工法
・中堀工法
・回転埋設工法
などがあり、中でも回転埋設工法は特色のある工法です。杭先端の羽根を利用して、杭を回転させ掘り進めるために排土がなく、住宅地でも多く採用されています。
建物、橋梁、湾岸や河川構造物等の基礎のほか、地滑り、雪崩防止や地下土留壁などに使用されています。
鋼管杭について説明しましたがいかがでしたでしょうか。
鋼管杭は短期間で地盤の強度を得ることができるので、幅広いシーンでの工事に用いられていることを知っておきましょう。
現在の記事: 鋼管杭とは 特徴と製造方法