CLTのメリットはどんなことがある?
2023.06.23 (金)
新しい木造建築材として注目されるCLTにはさまざまなメリットがあるとされています。そのメリットとはどんなものでしょうか。
森林資源を有効活用
現在、日本の森林には建築用の建材に使用可能な木材がたくさんあります。木を適度に伐採して、建材に活用することは山林の保全に繋がるために必要なことです。
CLTは従来の木材と異なり、板を重ねて接着するため、一般的に建材として不向きな木材でも活用することができます。このことから、CLTは日本の豊かな森林資源を有効活用しつつ、山林の保全に役立つと期待されているのです。
基礎工事の費用を軽減できる
日本の木造建築は柱や梁のような細長い線材で建物を支えています。CLTは面材で支えるので、建物自体を軽量化することが可能です。しかも、鉄筋コンクリートのように強度を保つので、従来の建材よりも基礎工事の費用を削減できます。
建築の設計度が高い
強度に優れたCLT建築は壁式鉄筋コンクリート造と似ているのが、大きな特徴です。そのため、壁式鉄筋コンクリートのように自由な設計プランが可能となります。
本来の造在来軸組構造は1階と2階で、壁の位置を揃えなければなりませんでしたが、2Fの床にCLTを使用することで、1階に関わらず2階の間取りを自由にプランすることができます。
また、の屋根をCLTにすると天井懐が不要なため、全体の高さを抑えながらある程度の天井高を確保することが可能です。
こうしたさまざまなメリットから、日本の建築でもCLTの普及が早まっています。
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