液状化に対する安全な家づくりについて
2023.09.08 (金)
地震に強い家を建てても液状化現象が起こってしまうと被害は完全には防ぎきれません。家族の暮しを守るために安全な家づくりの対策を知っておきましょう。
地盤対策とは
その土地の地盤調査をして、もし問題があった場合は土地の軟弱さや土質によって、それぞれに適した地盤補強工事で対策します。
・締固め
土の表面に振動を加える、または砂の柱を土中に埋め込み、土の密度を上げる
・地盤を固める
地盤の表層部分に土質を安定させる処理材を混ぜ込む、またはそれらの処理剤を柱状に埋め込み土質を強固にする
・支持地盤に杭を打ち込む
セメント質、鋼管杭などを地中深い場所にある固い地盤に達するまで杭を打ち込み、表層の地盤の弱さを補う
これらの方法は上から順に軽度~重度となり、金額も下に行くほど高価になります。
そのほかにも
・ジャッキアップ方式
ジャッキアップによって基礎が傾いても建物を水平に保つ
・基礎の補強
布基礎ではなく、ベタ基礎を選ぶ
などの対策がありますが、すべて専門の業者、会社に依頼することになります。
建築での対策について
新築する際、自分達でできる対策です。
・地震保険に加入する
地震保険において、一部損壊判定と全壊判定では支払われる保険の金額が大きく違います。液状化による被害に対して、建物の見た目の損傷だけで保険の適用が審査されるかもしれないので、地震保険はよく調べてから加入しましょう。
・液状化の可能性が高い土地か調べる
土地を契約する間に液状化の可能性を調べるのも被害を未然に防ぐ方法です。都道府県や各自治体の地盤サポートマップを利用しましょう。過去の航空写真で10年ごとにさかのぼってみるのもおすすめです。
液状化はいつ起こるか分かりません。土地の地盤が軟弱かどうか調べて、未然に防ぐことが安全な対策といえるでしょう。
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