丸太を用いた液状化対策とは
2023.08.24 (木)
丸太打設液状化対策&カーボンストック工法(LP-LiC工法)は、木材である丸太を使用する液状化対策としてあらゆる方面で注目されています。
丸太(木杭)使用について
建物の不動沈下を防ぐための地盤補強工事には1950年頃まで木杭が使われていました。しかし、戦前から戦後にかけての急速な森林資源の枯渇、鉱物等地下資源の利用拡大などにより、現在はほとんど使われなくなりました。
その一方、木杭の鉛直支持力(垂直方向の力を支える)は同じ形状のコンクリート杭、及び鋼管杭に比べると一般的に大きいことが証明されています。
LP-LiC工法はこの地中における丸太単体の鉛直支持力の設計手法、施工方法、現場品質管理方法において、独自の研究開発、実用化をしたものです。
戸建て住宅等への使用を想定
LP-LiC工法は戸建て住宅等への使用を想定し、地盤調査法では最も一般的なスウェーデン式サウンディング試験の結果を用いて、許容鉛直支持力の算定式を構築しています。
住宅などの小規模な建物の地盤補強に用いられる許容鉛直支持力の算定式に評定で認められた係数をかけることにより、従来の丸太を用いた場合よりも、鉛直支持力を大きく見ることができるようになりました。
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